ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

『幻の女』と『異邦人』の・・・

小説の書き出しで心に残るクダリ、誰しも あることでしょう♬ 作家の方々もソコに(も)とりわけ精魂傾けているだろうと思います。
訳者の「ウデの見せ所」が加わる翻訳物で、私が二つだけ挙げるなら
アイリッシュ『幻の女』の「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。」

カミュ『異邦人』の「きょう、ママンが死んだ。」
です。

『異邦人』と言えば
主人公が行なったある事の理由、「太陽が眩しすぎたから」。
ところが、訳者が代わったのか新潮文庫平成26年改版ではあんまり含蓄が感じられない「太陽のせい」に変わっていました。たぶん新訳の方が原文に忠実なのだろうとは思います(フランス語ワカリマセン)。何かと語り継がれている「太陽が〜」は (原文が)名文と言うより「名訳」と言うべき⁇? 

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井上荒野『ママがやった』

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その日、ママがやった。表紙英文のことを。(「やられた」72歳の「彼」と 7歳年上のママとの)娘二人が 正しくない事後策を決める。息子も含めた家族5人それぞれの「その日」までを描く連作短編集。その「策」は あるいは「正しい」のかもしれない、、、

先月の日経新聞書評ページで著者の新刊『綴られる愛人』がイチオシされていましたが、図書館で予約待ち多数だったので^^;そのコラムのマクラで褒められていた本作を借りた次第(コレとて今年刊行なのに予約待ち無し)。

熟練小説家、まさにプロの芸(モチロンいい意味で)。お薦めします。

ミック・ジャガーが♪

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ハイティーンのころ
ディープパープルやツェッペリンが第一線を張り続けるわプログレ全盛だわクイーンが出てくるわのブリティッシュロックシーン(雑なまとめでスミマセン)のなか
「えっオマエ、ストーンズが好きなの、、、」などとネガティブな反応を受けたこと一度ならず。
「Let It Be」(ももちろん大好きだけど)よりも「Let It Bleed」の方が名盤というクチです。

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簡単なようで難しい それが創作⁉︎

私も 地下鉄から地上へ上るとき いつもそのコトを目印にしていますし、凝った言葉使いはゼンゼンないので コレなら書けそうな気がしますが、やっぱり書けないよなあ…

きょう日経歌壇 穂村弘

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鳥取と島根の位置カンケイ

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スミマセン 。長らく どうしても島根の方が右(兵庫県側)にある気がしてました。
生れも育ちも勤務先も関東だけだったからでしょうか? なんて一般化しちゃいけませんね。極度の方向オンチなのは確かですけど。
数年前の法事で、陸路で行ってやっと理解が定着しました。

そう言えば中学の期末テストで「取鳥県」と書いてXくらったヒトがいたっけなあ。

(写真はきのう日経のテレビ欄)

小倉孝保『空から降ってきた男』

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 2012年9月9日朝 ロンドン郊外で、高度760メートル上空を飛ぶ旅客機から、旅客ではないアフリカ人20代男性が墜落死した。彼はアフリカ南部のモザンビーク生れ。必死の思いから 文字通り「必死」の方法で飛行機に「乗った」青年の「その時」までを追ったルポルタージュ
 欧州諸国による植民地支配→独立に伴う内戦 の歴史に起因する、どう解いたらよいか分からない糸の固まりのような アフリカの「闇」が浮かびあがる。移民「問題」の温床でもある「闇」が。
 今年5月発行。

 一つのケースを掘り下げることで現代社会の問題を描く、と著者は狙いを述べる。それは成し得ていると思う。
 ただし、取材難易度が高い題材とは思うが、ある一人の証言に分量的にも内容的にも多くを依っていることに私はやや ?を感じた。そのスイス生れ白人女性と対立する立場の人間には取材できていない(ことはもちろんフェアに明らかにされている)。
 青年と同じ方法で飛行機に「乗った」例が100件ほど(アフリカ→欧州とは限らず)確認されているとのことなので、加えて一例でも二例でも取材すれば(これまた容易ではないだろうが)厚みが増したのでは とも思った。

悪いクセ⁇

本のタイトルを読み間違えているコトがままあります。

ハローワークと思い込んでいたがために ゼンゼン読む気がしなかった(のがどうしてなのかはワカリマセン)、村上龍『55歳からのハローライフ』

 

村上つながりで 村上春樹1973年のピンボール

ビーンボール?  プロ野球1973年シーズンの危険投球のハナシ? 「万延元年のフットボール」 みたいなもの?(どんなモノ?)

 

どちらも読んでみたら、「誤解」が解けたのはモチロンのこと、印象深い作でした♬

♪電線に??が一羽・・・古いか^^;電線音頭

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水辺では時々見かけるシロサギですが、町なかの電線に止まっている お姿は珍しい?!

きのう午後3時半ごろ 川崎市等々力緑地公園近くの街道沿い上空に。緑地公園内の池で見たことはあります。

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山崎朋子『サンダカン八番娼館』

1972年刊。「豊子」に非ず(念の為)。

ボルネオのサンダカンに日本人娼館が九番館まであった。
明治後期から昭和初期までの
からゆきさん(= https://ja.m.wikipedia.org/wiki/からゆきさん  )たちの

凄絶な では形容が軽すぎるほどの人生。

そうであった一人(そうであっただけに)サキさんが
アンフェアとも言えそうな取材方法を詫びる筆者に
心のこもった(これまた形容が軽すぎる)言葉を、、、
サキさんの言葉を読んでいて涙が止まらなくなった(感動して)。長らく読みたいと思っていましたが、そのように涙腺に作用する本とは思ってなかった。

少々古い一冊ですが
いわゆる従軍慰安婦 にもつながる
史実を知るためにもオススメします。