ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

2016-05-08から1日間の記事一覧

佐藤航陽『未来に先回りする思考法ーテクノロジーがすべてを塗りかえる』

私が入社した80年代初めにはコピー機が部署ごと一台はなく、ファクス機は(私が知る限りの部署には)まだなかった。30余年後の今や それらをハイテクと思う人はいないだろう(テレックスとかも)。80年代後半からゼロ年代にかけて製作された映画『釣りバカ日…

カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』

イシグロ小説は全般に、静かな展開ながらも コクがあるのにキレがある(©むかしのビールCM)描写でどんどんページが進みますが 本作は一転して活劇調。コクキレはそのままに。 クリストファーは探偵。幼いころ「拉致された」両親を救出しなければならない。…

カズオ・イシグロ『浮世の画家』

高名な画家(だった)「小野益次」の1948年からの2年間と戦前期の回想。その時代、多くの画家が描いたような絵を彼も描いた。がために画家「だった」状況になっている。彼を指弾する小説ではない(もちろん、擁護もしない)。そうで「ある」彼の心の揺れの…