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行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

戦後70年の昨年 読んだ本⑦高井有一『この国の空』

高井有一『この国の空』新潮社、1983年

二階堂ふみ主演 ハセヒロ共演で昨年公開された映画の原作小説です。

 

1945年の、8月14日までの、東京のある町(「隣組」)。

空襲が「日常」である日々とは? 「銃後」の暮らしとは?、、、人々の「揺れ」。

主人公は少女から大人(または「大人」)への「揺れ」にも直面している。

 

1945年のアレコレはいろんなカタチで語られますが

市井の人々の心の機微を、それは平時とどう違うか(違わないか)を、深く掘り下げるのはまさに小説の「仕事」(中島京子『小さいおうち』も!)。

そして

ストーリーテリングも、一つ一つの細やかな描写も、傑作と思いました。