「刑事コロンボ」70年代シリーズ、大好きです。
全45作は大傑作と傑作しかありません(私的基準)が
前者は「構想の死角」「指輪の爪あと」「二枚のドガの絵」「黒のエチュード」「権力の墓穴」「黄金のバックル」など。
とりわけ私が推したいのは「第23作 愛情の計算」。天才である父が不出来の息子を溺愛するがゆえ殺人を犯す。コロンボはその溺愛を「利用」して逮捕。ワキ役の天才息子(と凡人父)も効いていて(コロンボの凡犬も)。
のように、このシリーズでは犯人と対置的な人物がしばしば登場して 犯罪に至る心理が浮き彫りに。そうした いい意味での分かりやすさもまたウレシイ。
そして「愛情の計算」に限らず邦題の妙も。
刑事コロンボと来ればいつも思い出すのは
高校の昼休み、アツく語るワタシに対して同級生のひと言「あんなの 許されない見込み捜査じゃん」。
そのン十年後、彼は刑事ドラマのヒット作を世に出しました。