品格を疑わせるような粗暴にも見える最近の振る舞いにも何か真逆の含意があるのでは?と思わせられるほど、深い言。
その元になっているのは、彼の69代横綱昇進が決まったとき48代横綱大鵬から受けた言葉「横綱は宿命だから、しっかりやってほしい」です(『横綱』↓。大鵬の言は「勝たなければ、引退しかないんだぞ」と続きます)。
大鵬と白鵬ならずとも21人の横綱にインタビューした本書↑で横綱たちが言わんとしたことは一言で言えば「横綱は宿命」と表せるのでは、とも思いました。
「歴代最強は誰か?」を考え巡らせるのは相撲好きにとって愉悦ですが、観戦歴半世紀近くの私が選ぶ語り手ナンバーワンは何と言っても白鵬です。
そして、高みを極めたからこそであり 高みを極めた誰でもが言えるわけではないであろう今回のフレーズに !!度で匹敵する言葉は、春場所で優勝したときの曙いわく「春はあけぼの」。(日本語を母語としない二人!)