横田増生著、朝日新聞出版、2012年発行。
「評伝にするほどの人?」から「待ってました!」まで反応は別れるかもしれませんが
ワタシはダンゼン後者です。
02年に早逝したナンシー関。消しゴム版画という秀逸なアイディア、出来もインパクト抜群。毒含みの切れ味スルドイ文章。余人を持って代え難い存在だったと思います。
読み応えある評伝でしたが
何より驚いたのは私自身に対してです。
週刊文春を手にしたときは彼女の連載を真っ先に読むほどだったのに
本書にたくさん引用されているナンシー節、大半がちっともオモシロクない。
やり玉にあがっている人たちが今や旬でない、からではないと思う。
10年20年前と感性は変わっていないつもりでしたが、やはり こちとらもトシとったのか? それとも??