1998年ミサイル発射実験が行われたとき朝鮮学校の中学生だった彼女は「政治」とド正面から「対峙」する、ある行動を起こす。著者自伝的なのであろう(たぶん)。
70年代に10歳代であった私は(浅い)正義感(浅い理解に基づく)から 政治に(浅い)関心を持ち、サヨク少年とあだ名されたりしたが
ソレとコレとはあらゆる意味でゼンゼン違う(時期が隔たっていることは別として)。
文学は言葉と文の芸術(音楽が音の芸術であるように)という観点からは「まだ新人だから」となるかもしれないが
そないなことは問題にならぬ、書かずにおれない迸り が本作には在った。