行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

クールヘッド、ブレイブハート

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オリンピック 日本選手のさまざまな活躍シーンには皆さまと同じく私も感激していますが

それほど注目されなかったかもしれない胸打つシーンがありました。

 

日本時間昨夜の陸上女子5000メートル予選で、知恵と勇気とモチロン力も振り絞って決勝進出を決めた上原選手です。

僅かな競技歴と長年の観戦歴(主にTV)を持つ私の見立て↓(以下、細かい説明は省きます)。

 

予選は二組に分かれ、各組の5着までと6着以下全体のタイム順上位5人が決勝に進出する。このレギュレーションでは、上原が入った一組目は中盤過ぎまでスローペースになりがち。

彼女の地力は決勝進出のボーダーラインを少し下回るレベルだったと思われ、トップレベルの選手たちにペースを上げ下げされたら対応が難しくなる。

 

そこで彼女自身のイーブンペースを保つためスタートから飛び出した。トップ選手には楽なペースなので着いて来られたら浮かぶ瀬が無くなる。

 

しかし、3500メートルぐらいまで50メートルほどの差をつけて独走した。予選通過確実な有力選手たちは仮に上原がそのままゴールしても自分には影響しないという思惑、それ以外の選手たちは有力選手をマークして、上原を追わなかった。それは彼女のクールヘッド通りの展開でもあったろう。だからと言って飛び出しはブレイブハートがなければでき得ない。まさにこのレースで上原クラスの選手が皆、後続集団で自重したように。

 

イーブンペースを守れたがゆえの余力とモチロン気迫で、追いつかれた後も粘り抜き 7着でゴール。タイム順4番目で見事に決勝進出!

 

(写真はきょう日経夕刊)