行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

小林信彦『おかしな男 渥美清』

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渥美清と言えば映画「男はつらいよ」の寅さん(本書表紙)ですが

もちろん、リアル渥美清は =人情味あふれるトボけた人気者「寅さん」ではありません。 ≒ですらなく、まるっきり≠であった、ことが分かる評伝です。親交のあった著者が、等身大の実像を描き出しました。

可笑しな寅さんを演じた、「おかしな男」田所康雄(渥美清の本名)。この「おかしな」には 複雑な人間という意味合いが。一筋縄ではない「複雑さ」なれど、初期寅さんのメインであった「ハチャメチャ」も晩期寅さんにメインであった「人生の先達者」も 田所康雄とは真逆でした。
2000年 新潮社から刊行→新潮文庫化→ちくまから再文庫化。

さて 寅さんメイ言 数多あれど、私的イチバンは

「だからオレとオマエは違う人間だ。早い話オレがイモ食ってオマエのケツから屁が出るかよ」。

たしかに!そう考えれば・・・オノレと違う考えや振る舞いを受け入れられない、が非寛容の根っこだろうから。

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