ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

死刑執行前日の短歌

本田靖春『誘拐』は 1963年の幼児誘拐殺人事件をめぐるノンフィクション。1977年発行(文藝春秋社)。すでに知られているので内容については割愛するとして

目を釘付けにさせられた箇所を。

 

翌日処刑を告げられたあと犯人が詠んだ短歌

 

 明日の死を前にひたすら打ちつづく

 鼓動を指に聴きつつ眠る

 

死刑制度の是非その他モロモロをいったん脇に置いて

極めて稀有な「その状況」でしか絶対に詠みえないという意味で。

 

死刑確定後378首を詠んだ、とのことですが

もう一つ。

 

おびただしき煙は吐けどわが過去は

焼きては呉れぬゴミ焼却炉

 

miyashinkun.hatenablog.com