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行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

本田靖春『誘拐』

1963年の幼児誘拐殺人事件をめぐるノンフィクション。

1977年発行(文藝春秋社)、すでに知られているので内容については割愛するとして

目を釘付けにさせられた箇所を。

翌日処刑を告げられたあと犯人が詠んだ短歌

 

 明日の死を前にひたすら打ちつづく

 鼓動を指に聴きつつ眠る

 

死刑制度の是非その他モロモロをいったん脇に置いて

極めて稀有な「その状況」でしか絶対に詠みえないという意味で。

 

死刑確定後378首を詠んだ、とのことですが

もう一つ。

 

おびただしき煙は吐けどわが過去は

焼きては呉れぬゴミ焼却炉