行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

真山仁『そして、星の輝く夜がくる』

3.11をテーマやモチーフにした小説をいくつか読んだ中で
いとうせいこう『想像ラジオ』とともに)印象深い一冊。2014年 講談社
著者を知らしめている(らしい)経済小説ではない。 阪神大震災の被災者でもある教師が3・11被災地の小学校に赴任してのあれこれを描いた短編集。
「人に関われば、無意識とはいえ傷つける場合もある」「それでも、人間は他者との関わりなしで生きていくのは難しい」との教師の独白そのままの心の揺れが丁寧に、感じのよい文章で書き込まれている。
6編のうちの1編『小さな親切、大きな‥‥』のラストがとりわけ深い。