行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

3年前のきょう亡くなった山口淑子氏

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女優として国会議員として著名でしたが、今や文字通り「過去の人」でしょうか。
1987年発刊の『李香蘭 私の半生』を読んで、私がとりわけ感じ入ったこと↓

1920年中国生れの日本人 山口淑子は「中国人女優 李香蘭」として、1930年代半ばから終戦の年まで「満州」と上海で映画にリサイタルに大活躍する。だが、青春を賭けて懸命に取り組んだソレは「大陸経営」の一助を担って(担わされて)いた。そのことを彼女は(当時も薄々疑問には感じていたが)後年 深く悔いる。
戦争による「間接被害」とでも言うべき(戦死や戦災死を直接被害と言うなら)、と私は思う。それほどに戦争(を主導する勢力)は罪深いのだ。たとえばのたとえば、エノラゲイの乗組員が爾後まるっきり苦悩しなかったなんてことはありえないであろう。

1945年8月15日までの二週間、彼女が見聞きし感じた上海の「空気」も印象に残る。
まだ負けていないと「信じている」日本軍関係者と戦勝国になることを「知っている」中国人他との温度差(という言葉では軽すぎるが)。
そして15日以降 「日僑」となった日本人は収容所に入れられた。

 

山口淑子 - Wikipedia