深くて分かりやすい映画が好きです。(分かりやすいなら浅いのでは?というツッコミはごカンベンを。) たとえばのたとえば、「大脱走」や、テレビドラマですが「刑事コロンボ」第一シリーズです。
最近の作では「そして父になる」(2013年公開)。病院で赤ちゃんを取り違えられた福山雅治家とリリーフランキー家を軸に、福山の父と、福山母死去後に父が再婚した父の妻(←回りくどい言い方に意味あり)、福山妻の母、リリーの認知症父、その病院に勤めていた(「勤めていた」どころではないのだがソレを書くとネタバレになっちゃうので)看護師と再婚した夫と夫の連れ子。おのおのの心の揺れがしっかり描き込まれていて、親子とは?家族とは?をとても分かりやすく。そして、とても深い。看護師の夫を演じたピエール瀧はセリフなし、表情だけのショートショート演技が印象的。