①「自衛隊の存在が憲法上 違憲か合憲かについて議論が存するということ自体がいかんと思う。」「当然 一点の憲法上の疑義のないような憲法を持たなければ嘘だと思う。」
②「多くの憲法学者や政党の中には、自衛隊を違憲とする議論が今なお存在しています。」「自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置付け、『自衛隊が違憲かもしれない』などの議論が生まれる余地をなくすべきであると考えます。」
①は、改憲論者として知られた岸信介元首相の発言。晩年、国際政治学者 原彬久氏のインタビューに答えたテープからの書き起こし。12/21放送NHK「ETV特集 砂川事件 60年後の問いかけ」の中で紹介された。
②は、祖父の岸氏を尊敬してやまないと伝えられる安倍首相の言。今年の憲法記念日に行われたフォーラムに寄せられたビデオメッセージ。毎日新聞サイトの全文掲載より。フェアーを期すために前後の文を併せてコピペ↓
「例えば憲法9条です。今日、災害救助を含め命懸けで、24時間365日、領土、領海、領空、日本人の命を守り抜く、その任務を果たしている自衛隊の姿に対して、国民の信頼は9割を超えています。しかし、多くの憲法学者や政党の中には、自衛隊を違憲とする議論が今なお存在しています。「自衛隊は、違憲かもしれないけれども、何かあれば、命を張って守ってくれ」というのは、あまりにも無責任です。
私は、少なくとも私たちの世代のうちに、自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置付け、「自衛隊が違憲かもしれない」などの議論が生まれる余地をなくすべきであると考えます。」