行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

宮下奈都『ふたつのしるし』

心地よい読後感。素敵な小説です。幻冬舎、2014年発行。著者は一昨年『羊と鋼の森』で直木賞を受賞しました。

「落ちこぼれ」の彼が東京の小学校に、優等生の彼女が金沢の中学に入学した1991年に物語は始まる。
その20年後すなわち「あの」2011年、
接点などまるでなさそうな二人が
互いを「見つけ」合ったのは
ずーっと前から「しるし」が付いていたからだった。
さらに10年後、、、

軽いタッチで人間の奥深さが。
彼の「非凡な落ちこぼれ」ぶりと彼女の「平凡な優等生」ぶり(とりわけ後者)をはじめ、二人の周囲ひとりひとりの人物像を浮き彫りにしています。

読後の感想を語り合いたくなる作です。