以下、「ミステリー」をひじょうに広い意味で使います。
ミステリーについて私メが語れるとしたら エラリー・クイーンと折原一とスティーヴン・グリーンリーフと「刑事コロンボ」ノベライズを読み倒したコトがある(小学校図書室にあった 子ども向けのホームズとルパンは別として)ぐらいで、しかも ここ10年ほどミステリーと名のつく小説は殆ど読んでいないテイタラクですが
(「アメリカ人はジョークから始めるが、日本人はお詫びから始める」@河合隼雄 を地で行ってしまったが^^;)
谷崎にミステリーがあるとたまたま知って、、、
凄かった!
トリックがどうのとかサスペンスがこうのとかではなく、叙述ミステリーならぬ名文ミステリーと呼びたくなる。私ごときが今さら言うまでもないけど、改行や句読点がなくたって何らの苦もなく読み進められる 流れるような!文章(この短編集には改行も句読点もあるが)。ソレが「ミステリー効果」を最高級にもしていて。
とりわけ中のとりわけを一つだけ挙げるなら
4編のうち『私』の92ページ6行目からの「転調」。小説を読んでいてめったに経験したことがない種類の戦慄を覚えました♬