2011年 文藝春秋発行。なかなかエキサイティングな1冊。タイトルから想像されるようなことは書いてありません。すなわち、親中媚中または反中嫌中どちらのタグイでもなく。
「グローバル化」の特徴のいくつもがお隣の中国では千年前の宋期に「実現」、つまり日本が「グローバル化に直面」しているのは今に始まったことではなく千年前から「中国化(≒グローバル化)に直面」しているという切り口で、その間の日本史が概観されています。
決して突飛な史観ではなく (2011年時点の)現代歴史学の主流の学説に沿っていると著者は書いています。 現代歴史学とエンのない私どもはそう言われましても、、、という感じですが そないなことは抜きにしても「読み物」として面白いよ。