この4月から小学校で正式教科になった道徳についてNHK「クローズアップ現代+」が報じた。
番組全体の文字起こし↓
番組一部の動画↓
番組が取り上げた、ある小学校道徳授業の教材は「お母さんのせいきゅう書」と「星野君の二るい打」。NHKサイトの文字起こし↑を読んでみていただければと思うが(すぐ読めます)、どちらも なんだかな~と思った。
前者は家事育児を担うのは母親であることが当然の前提かのよう(実際、授業では親が共働きしている生徒が悲しい思いをした)。後者は野球戦術上の検討を加えなければ十分な考察はできないのでは?と思えた。
ちょいとネットで調べたら、前者は1911年発行の英米の 児童向け教会説教↓
後者は1947年(昭和22年)発行の少年誌掲載↓(原典全文)
http://e-freetext.net/hoshinokun_niruida.txt
が原典のもよう。古いからダメ とはモチロン言わない。それでは古典の価値を全否定することになってしまうから。しかし、古ければすべて古典的価値があるともまた言えまい。両作はどうだろうか。その時代にはそれが是とされていたことを示す貴重な歴史資料であるとは思うが。(特に「星野君~」の原典。戦後2年目に、、、とても興味深い。)
教育について考えるとき、たとえば この↓映画。「何十匹もの猫」が「気づかない」のは中国の政治体制だけに限った話ではないだろう。「一匹の猫」を育ててこそ教育と思う。正式教科化された道徳ははたして?