『小説集 羅針盤は壊れても』、2018年12月発行、講談社。新作2編と再録2編が収録されています。
新作2編の中に書かれている、彼にとって「狂的な興奮状態を伴う読書体験」だった私小説作家田中英光に対する賛辞「どんなに八方破れの構えでもって、一見荒削りな分かりやすい内容の小説を平易な文章で書きなぐっていても、そこには一点、確たる誠実さを常に秘めていた」は、
まさにそのまま西村賢太私小説にも当てはまります。
これぞ私小説!と私が思うワケ↓
いつもながら、内容とミスマッチ感に富む難漢字タイトルがまた良し。