本は隅々まで読むといろんな「発見」があるものです。
①『らも 中島らもとの35年』 巻末の故らも氏略年譜によると1959年から61年まで在学した小学校で「スカートめくり団を結成」とのこと。60年代後半の永井豪の漫画の「せいで」流行したと私は認識していたので。 結局悪ガキのやることはいつでも同じ、ということでしょうか。
②岩波文庫の「読書子に寄す」 巻末の1ページ、「読まなくていいよ」と言わんばかりの小さい字なので読んだことありませんでしたが「真理は万人によって求められることを自ら欲し」で始まる昭和2年の一文。大正デモクラシーと昭和15年戦争の端境期...改憲前夜的?な平成から令和の昨今との対照 等々いろいろなことを考えさせられました。まあ、この一文の「目的」は文庫創刊の「宣伝」でしょうが「大量生産予約出版の流行」なる当時の出版事情も興味深い。