『ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう』NHK出版、2019年発行(原著は2018年)。昨年亡くなったホーキング博士、最後の書き下ろしです。
いずれもbigな10の?ですが、もしもbiggestを選ぶとすれば「1 神は存在するのか?」と言うことができるでしょう。
博士のアンサーは、
神は存在しない。なぜなら、ビッグバン以前には時間が無いので神が宇宙を創造するための時間も無かったからだ。
こう端的に結論だけを紹介するとまるで一休さんのトンチ問答みたいですが、もちろんロジカルに説明されています。
全体を通して難解な理論に言及しながらも博士のアンサーは十分理解できるように書いてくれています。ただし私には5と6がかなり難しかったですけど。
本書で博士は繰り返し「神は存在しない」とハッキリ言い切っています。
↓博士の著書や論文を言わば裏読みした上での「ホーキングも神を信じていたフシがある」旨の推測は「誤解」の類と言わざるを得ないのではないでしょうか。