ドストエフスキー『罪と罰』や漱石『こころ』やカフカ『審判』 あるいは村上春樹やカズオ・イシグロではあったりまえすぎる?ので
ほぼ読んだ順で、他の時期に読んでいたら入らないかも の私的で私的な10冊。
①クイーン『Yの悲劇』
中坊のとき初めて読んだ大人の推理小説(小学校図書室で読み倒したホームズ、ルパンの子供向けシリーズは番外)。ビギナーズラックで?後半なかばに犯人が分かった。以降、いわゆる本格ものを読んで犯人当てたことなし。
②五木寛之『蒼ざめた馬を見よ』
高一で読み、子供から若者の仲間入りをした気がした。
③本多勝一『殺される側の論理』
当時『朝日新聞』記者だった本多勝一信者になっちゃった。
④松本清張『北の詩人』
胸の病ゆえに信念が揺らいだ、戦後期朝鮮半島の詩人の葛藤を描いた作。
(軽い)喘息を発症し、就職希望先を変えた心境となんとなくシンクロ。
⑤オーウェル『1984年』
これを読んでいたので、ハルキ『1Q84』も一層味わい深く。
『動物農場』も!
⑥丸谷才一『裏声で歌へ君が代』
旧かな使いに拘るガンコなオッサン 的イメージで食わず嫌いだったが
ドッコイ、整然・情緒が一体となった丸谷ワールドにハマり全作読み通した。
とかく先入観は、、、人生何度目かの反省。
⑦梅棹忠夫『文明の生態史観』
説の当否はともかく、(ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』と共に)ダイナミックな論理展開に魅せられ衝動的に比較文明専攻の院に入ってしまった。
⑧アリストテレス『動物誌』
近代科学的知見がない(言うまでもないね)紀元前の動物観察、実に興味深い。(なお、私の動物好きは幼少時からの50年来。)
プラトンアリストテレスは何冊も読んだが、理解できたかハナハダ疑わしく。
⑨西田典之『刑法総論』
独学で司法試験に挑戦していたとき、「常識」的妥当性と論理的妥当性が異なるところがエキサイティングだった。
⑩近年は各ノンフィクション賞の受賞作をいくつも読んだ。テーマは様々だが、著者の「どうしてもコレを伝えたい!」という強い意思が伝わりまくった。