ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

知事会見中継の手話通訳

今朝のNHKおはよう日本」、東北の県でコロナに関する知事会見サイト中継の手話が分かりづらいというニュース。画像が不鮮明、手話通訳者のフェイスシールドが光ってしまうので口型が見えない(顔とりわけ口の動きは手話の重要なファクター)、新語の手話が分からない、等の理由によるものです。県では改良を施しているとのことでしたが
最良策は字幕を付けること、もちろん技術的等で難しい面もあるが 2016年に施行された障害者差別解消法で「合理的配慮」が求められている、そもそも聴覚障害を持つ人は手話を解しない人のほうが多い、
といった問題意識を記者は持たなかったようです。字幕のジの字も全く言及がありませんでした。
 
もちろん社会の様々な面でバリアフリーは少しづつ進んできていると思います。
たとえば聴覚対応で言えば、大むかしはほとんど無きに等しかったテレビ番組の字幕。前世紀終わり頃から普及し始め、放送法に基づく総務省のテレビ局に対する指針で「字幕付与可能な放送番組」から除外されているのは
今世紀初めには
①技術的に字幕を付すことができない放送番組(例 現在のところニュース・スポーツ中継等の生番組)
②オープンキャプション字幕付き映画、手話等により音声を説明している放送番組(例 字幕付映画、手話のニュース)
③外国語の番組
④大部分が歌唱・器楽演奏の音楽番組
⑤権利処理上の理由等により字幕を付すことができない放送番組
⑥再放送番組
だったのと比べて
①技術的に字幕を付すことができない放送番組(例:現在のところ複数人が同時に会話を行う生放送番組)
②外国語の番組
③大部分が器楽演奏の音楽番組
④権利処理上の理由等により字幕を付すことができない放送番組
と、技術と意識の向上が相まってニュースや歌謡番組が「字幕付与可能」となるなど除外範囲が大幅に狭まっています。
障害者差別解消法が立法されたこと自体からして前進の表れと言えるでしょう。まだまだ不十分な点を今後とも一つずつ解消していくことが肝要でありましょう。
 
参考として、2010年代に書かれた小説(最新刊は2019年)↓