ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

『宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言』

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稲泉連著、2019年刊行。

   日本人宇宙飛行士全員に、201710月から20198月にかけてインタビュー。

 

   12人は1990年の秋山豊寛、日本人初になるはずがチャレンジャー号事故により延期された1992年の毛利衛を皮切りに、向井千秋若田光一土井隆雄野口聡一星出彰彦山崎直子古川聡油井亀美也大西卓哉金井宣茂

 

 地球はどう見えたか?(感激したのは共通なるも、熱い感激から冷めた感激までの温度差を聞き出した)

 無重力とはどういうものか? 地球に帰還して重力をどう感じたか?

 人類が宇宙に行くことの目的、その先駆者たる意義をどう考えるか?

 

   サイエンスの込み入った議論には踏み込まず、私たち一般読者が彼ら彼女らに聞きたいことが全250ページほどに不足なく網羅されている。それぞれに多忙な身である12人に長い時間は話を聞けなかったもようなのが些か惜しい。

 

   女性飛行士二人のくだりを一つづつ紹介

   向井さんの言「実感したのは、私たちが生きているのは宇宙のなかにある地球という一つの『重力文化圏』に過ぎないということでした」。

 

   山崎さんは宇宙ステーションに交通安全のお守りを持参したが、クルーたちが一緒に地球を眺めていたときアメリカ人クルーが聖書の一節を読みながら祈りを捧げていた。