金閣を見てガッカリする人がいるそうですが、残念ながら私もその一人になりました。
もっと鮮やかな金色をイメージしていたのですが、私の目にはくすんだ黄土色に近く見えました。三島由紀夫『金閣寺』で主人公の放火動機が「金閣の美しさへの嫉妬」だった記憶が強すぎたからでもあると思います。
読んだのはかなり前なので不正確な記憶かもしれませんし、「嫉妬」にとどまらない複雑な心象風景が深く書き込まれていたのでしょうが、私の場合には「(放火するほど)嫉妬させられるほどの美しさ」という想像につながっていたのです。
一昨日は雲が出ていたせいもあるかもしれません。日差しを受けるとキラキラ輝くのでしょう。紅葉や雪にも映えるそうですね。
ひょっとして焼失前と今とでは「美しさ」が異なるのかもとも
チラっと思いましたが、そんなことはないでしょう。
以上はあくまでも見た目そのものについてです。(他の寺では見られない)金箔で全体を覆う「目的」について考えをめぐらしたのは直接見たからこそと言えましょう。
池に映る姿も素晴らしいと聞きますが、やはり曇りがちだったせいであんまり、、、