ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

「日本人狩猟許可証」!?

 

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日本経済新聞2020年7月26日付「私の履歴書

 日本経済新聞朝刊最終面の定番「私の履歴書」、この7月は写真家の杉本博司氏でした。

 その7月26日付。氏は太平洋戦争の推移を調べるために遺物を収集している、とのこと。2013年に行われたニューヨークでのオークションで入手したのが、硫黄島の戦いで米国人兵士に向けて発行された「日本人狩猟許可証」。「アメリカ軍が発行した正式なもの」で、「No Limit」なので「期限はなし、今でも有効ということになる」と氏は書いています。

blog.goo.ne.jp

 同じ「日本人狩猟許可証」の画像が、このブログの2006年7月13日付↑に載っていました。ニューヨークの軍施設で展示されていたとのこと。ここでは、ジョーク許可証とみなされています(そう断ずる理由は明示されていません)。「Open Season No Limit」を「季節による狩猟制限なし」と訳しています。

www.jiji.com 

 体裁や文言が少し異なる「狩猟許可証」が時事通信2020年6月23日付↑。記事によると、10才ほどのとき沖縄戦を体験した那覇市に住む男性が、交流している元米兵から「戦争中に軍が与えた」というこの「許可証」を見せられた。沖縄戦に参加した元米兵は「ライセンスがあったから無差別に撃ち殺した。みんなが狂っていた。悪いのは戦争だ」と語ったという。

 野生動物のハンター向け狩猟許可証を模したものなのでしょうね? 狩猟解禁日が真珠湾攻撃の日(米国時間)になっていて、「臆病者ジャップ」、発行者が「アンクルサム」などと記されたこの「許可証」(日経のほうには日付も発行者も無し)。米軍の「正式」許可証と言うより、米兵の(復讐心や人種差別感情を喚起して)「士気」を高めるために「与えられた」(文字通り 時事通信での元米兵が言うように)ものと私には思える(日経のほう共々)のですが、はたして?