2016-02-06から1日間の記事一覧
高橋弘希『指の骨』新潮社、2015年 大戦末期、南太平洋の島の野戦病院。 「私」たち重傷者の無為で無為な日々。そして マラリヤで次々と命を落とす。 21歳の「私」と親しかった同年代の者たちは 皆、戦闘で 野戦病院で、死んだ。 ある日突然、敗走が始まる。…
深谷敏雄『日本国最後の帰還兵深谷義治とその家族』集英社、2014年 1915年生れの深谷義治さんとその家族が 「戦争」ゆえに辿ってきた凄絶な年月を 義治さんの次男 敏雄さんが 父の視点と息子の視点 両方向から再現。 大陸で中国人を装って陸軍の諜報活動に従…