ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

リズム&リズムの小宇宙♪

今宵はヒカシューのドラム佐藤正治さんとベース坂出雅海さんのユニット「黒やぎ白やぎ」。リズム&メロディ ならぬメロディ&メロディ ならぬリズム&リズムの小宇宙に心地よく迷い込みました。@東京 千駄木 バー・イッシー もしも ユニット名からメルヘンチッ…

2014年ノーベル平和賞 マララさん

『わたしはマララー教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女ー』学研パブリッシング、2013年12月 パキスタン北部のスワート県で暮らす「わたしはマララ」タリバンの恐怖支配に抗して「教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた」。そして、、、(…

刑事コロンボ

「刑事コロンボ」70年代シリーズ、大好きです。全45作は大傑作と傑作しかありません(私的基準)が前者は「構想の死角」「指輪の爪あと」「二枚のドガの絵」「黒のエチュード」「権力の墓穴」「黄金のバックル」など。とりわけ私が推したいのは「第23作 愛情…

今年は概ね暖冬

↑おととし冬、東京に(東京にしては)大雪。それほどの 近年では珍しい厳冬だったゆえ2月下旬に行った湯河原梅林では見渡す限り一輪も咲いてませんでした。目の前に並ぶ寒々しい枝々を見ながら咲き誇る花々を心の眼で愛でた次第^^; 今年は例年並みに昨日で7…

青空文庫に谷崎潤一郎登場

谷崎潤一郎ちょうど死後50年経ったので青空文庫公開 始まったようです↓http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1383.html#sakuhin_list_1 [ご参考] 著作権保護期間(著作権法51条)=生きている間+死後50年間(↑今後TPPで⁇?)※死亡した年の 翌年1月1…

人類最大!の権力闘争 峯村健司『十三億分の一の男 ~』

峯村健司『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』小学館、2015年 13億人の民を統治する中国共産党の総書記(習近平氏)を頂点とした政治局常務委員(7人)→政治局員(25人)→中央委員(205人)→→党員(8600万人)のヒエラルキー。 モノ言いが…

ベラボウな「作戦」

古川薫『君死に給ふことなかれ』幻冬舎、2015年7月 終戦時二十歳だった深田隆平(≒著者)は 航空通信兵として特攻兵たちの近傍にいた。そのうち、ある「濃い縁」で結ばれたのにイニシャルしか知りえなかったM・Kは誰だったのか? 世紀をまたいで調べてみると…

年齢ズム⁇?

山崎ナオコーラ『ネンレイズム 開かれた食器棚』河出書房新社、2015年10月 私的初ナオコーラ。 表題作一編目の「ネンレイ」は年齢。「年齢愛好家」と称する女子高生が主人公。毎日「おばあさんっぽい」服装で登校する。「おばあさんっぽく」なりたくて。編み…

『ふたりー皇后美智子と石牟礼道子ー』

高山文彦『ふたりー皇后美智子と石牟礼道子ー』講談社、2015年9月 私たちがメディアを通して知る、今上天皇と美智子皇后の気高さ。水俣病患者に(も)心の底の底から寄り添われ2013年秋 水俣ご訪問の際、直接かけられたお言葉に患者たちは「恐ろしい公害病に…

ノムさんブシ

野村克也『私が見た最高の選手、最低の選手』東邦出版、2013年12月 私は60年代から80年代プロ野球をかなり見ていましたが、一時期でも見ていた方には箸休め的にオススメの一冊。 野村氏がプロ入りした50年代半ばから現在までの有力選手100人(数えてないけど…

たまに どうしても読みたくなる小川洋子

小川洋子『琥珀のまたたき』講談社、昨年9月発行 外界から「隔絶」されて暮らす、姉・弟(=「琥珀」)・弟の3人きょうだいのものがたり。そして、「琥珀のまたたき」に映る「ものがたり」には妹も、、、いつもながらの繊細な言葉と文章で紡がれて。 ちょっ…

1969年芥川賞 『赤頭巾ちゃん気をつけて』

高校の図書室と言えば入学後のクラスの委員決めで図書委員というのになって数日後の放課後9組の私と7組のS男が図書室に呼ばれた。 司書教諭から「このたび『赤頭巾ちゃん気をつけて』を入れたので、お知らせのポスターを作ってください」との指示。画用紙に…

カミュ『異邦人』

ワケあって ン10年ぶりで再読しました。初読は高一の 現国(トシがわかる^^;)授業。受け持ち教師が変人?で教科書は横光利一の収録作以外 一切使わず。図書室に一クラス分の冊数を揃えた小説が幾つかあったようであるとき『異邦人』を配り「次の授業までに…

戦後70年の昨年 読んだ本11

上坂冬子『遺された妻 横浜裁判BC級戦犯秘録』中央公論社、1983年 A級戦犯7人が処刑された巣鴨プリズンでは BC級戦犯53人も処刑された。そのうち20人ほどの妻を ノンフィクション作家として知られる著者が訪ね歩いた。 併せて 執行を宣せされた処刑前日から…

戦後70年の昨年 読んだ本⑩朴裕河『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』

朴裕河『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』朝日新聞出版、2014年。 日本語書き下ろし版。(著者は日本で 大学を卒業し、大学院を修了している。) 大日本帝国による植民地化が(戦争が、に非ず)もたらした負の構造であった(「帝国の慰安婦」)という…

戦後70年の昨年 読んだ本⑧⑨

⑧半藤一利『日本のいちばん長い日 決定版』文春文庫 ※写真↑ 1965年の刊行時は「いろいろな事情から」「大宅壮一編」となっていたが、実際に書いたのは半藤氏だったとのこと(本書「あとがき」より)。 ふと妄想。米テレビドラマ、ジャックバウアー「24」の着…

戦後70年の昨年 読んだ本⑦高井有一『この国の空』

高井有一『この国の空』新潮社、1983年 二階堂ふみ主演 ハセヒロ共演で昨年公開された映画の原作小説です。 1945年の、8月14日までの、東京のある町(「隣組」体制の)。 空襲が「日常」である日々とは? 「銃後」の暮らしとは?、、、人々の「揺れ」。 主人…

戦後70年の昨年 読んだ本⑥

歴史探検隊『50年目の「日本陸軍」入門』文春文庫、1991年 カタイものもヤワラカイものも手当たり次第的に読みます。 硬軟にかかわらず たいていの本には少なくとも数10ページに1行は !や♬が。こんな高確率 他のコトではあんまりないでしょうな。 書誌情報…

戦後70年の昨年 読んだ本⑤

清水正義『東京裁判論争をめぐる50問50答 戦争責任とは何か』かもがわ出版、2008年 「50問50答」と言っても トリセツ「よくある質問」的な知りたいコトだけ見れば、のシロモノではありませぬ。 1ページ目から通して読むべき 一問一答仕立ての論考です。 著者…

戦後70年の昨年 読んだ本④

高橋弘希『指の骨』新潮社、2015年 大戦末期、南太平洋の島の野戦病院。 「私」たち重傷者の無為で無為な日々。そして マラリヤで次々と命を落とす。 21歳の「私」と親しかった同年代の者たちは 皆、戦闘で 野戦病院で、死んだ。 ある日突然、敗走が始まる。…

戦後70年の昨年 読んだ本③

深谷敏雄『日本国最後の帰還兵深谷義治とその家族』集英社、2014年 1915年生れの深谷義治さんとその家族が 「戦争」ゆえに辿ってきた凄絶な年月を 義治さんの次男 敏雄さんが 父の視点と息子の視点 両方向から再現。 大陸で中国人を装って陸軍の諜報活動に従…

戦後70年の昨年 読んだ本②

山田風太郎『戦中派不戦日記』 元旦「日本の存亡この一年にかかる。」「祖国のために生き、祖国のために死なんのみ。」大晦日「日本は亡国として存在す。われもまたほとんど虚脱せる魂を抱きたるまま」「いまだすべてを信ぜず。」 東京の医大(≒軍医養成)学…

戦後70年の昨年 読んだ本①『原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年』

平和記念公園内 左下が原爆供養塔(別名「土饅頭」) 右上は原爆ドーム 堀川惠子『原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年』文藝春秋、2015年。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しました。 おすすめ と 特おすすめ があるとすれば、断然 後者です。戦後70年の5月…

箱根駅伝、沿道で

箱根駅伝、長年テレビ観戦(コンテンツたり得ると決断したテレビ局のヒト、大リスペクト!)でしたが おととし 沿道デビュー。 片道5時間超を一瞬だけってどうよ?と思わないでもなかったですが 5時間超に匹敵しまくりの一瞬でした♬ 写真は昨年の往路3区藤沢…

ラグビー「大快挙」ビフォー⇔アフター

昨シーズン↑までのトップリーグは空席だらけだった。 ラグビーにおける南アフリカはサッカーにおけるブラジルのようなもの。 しかもラグビーは、サッカーのように「ベタ引きで守ってカウンター一発」ができない構造でもあり、番狂わせはきわめて起こりにくい…

日本画とアフリカ美術

立ち技と寝技ほどテイストが違う 合わせ技一本!を堪能♬ とりわけ「アフリカ」は美術館にずーっと居続けていたかった。