海外小説は 登場人物の名前だけでは性別がワカラナイこと少なからず がちょいとツライ^^;(英語圏のはまだしも)
マリオ・バルガス=リョサ『つつましい英雄』は南米文学テイスト満載と言えるであろう長編だが
たとえばマルケス『百年の孤独』と比べると 幻想性は小≒具体的なハナシがドンドン転がる。のっけからグイグイ引き込まれた。
50年60年生きてきたがゆえ いろんなコトを抱えている男二人。新たな「問題」に直面した。
ペルー地方都市、運送会社社長は脅迫状を受け取り・・・
首都リマ、企業内弁護士は繰り上げ定年を決断し 念願の欧州旅行を計画するが・・・
それぞれの「問題」が並行して展開する。
父子関係がキーの一つになっていて、私を挟む二組の父子関係を「抱える」身には !!だった。
2015年発行(原著は2013年)。著者は2010年ノーベル文学賞。
↑を借りたとき 文庫本コーナーに『その女アレックス』が在ったので。2014年海外ミステリー第一位作、ようやく予約数が所蔵数を下回ったもよう。
が、引き込まれず。50ページほどで放棄^^;
訳文の語尾、「〜だ。」が多い(←放棄の一因)。新聞記事によく見られる「〜だ。」は たまに混ぜるなら効果的なアクセントになろうけど、多すぎるとチト鼻につくかなあ。
(個人の感想です。)