2016-09-21 三木卓『K』 本 同年代のあいだでは結婚何周年の話題がときどき出ますが 刊行された2012年に評判になった三木卓『K』は 「Kのことを書く。Kとはぼくの死んだ配偶者で~」と書き出され 何十年間も夫婦であった妻に対する心情と 夫が想像する、妻の心情が綴られています。 二人とも作家で「創作のために」長く別居するなど私どもとは全然共通性がない話も、所々で覚えた共感(およそ夫婦の普遍性?)も、全体にわたって読み応えがありました。