ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

『ちあきなおみ 沈黙の理由』

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 わが高校のラグビー部でラインアウトのサインが「山口百恵!」「桜田淳子!」だったほどに何を隠そう私は「中三トリオ」と同学年。そんなアイドルブームのさなか、1972年レコード大賞を獲ったちあきなおみの歌唱力は質が段違いなのは中ボウにも分かったものです。
 ハタチ頃から30代まで(スポーツと僅かなお笑い番組を除いて)ほとんどテレビを見なかったワタシはちあきなおみと言えば「歌手一筋」だったとなんとなく思い込んでいましたが、ドラマでは主演、バラエティでのトークも絶品だったのですね。今更ながら本作を読んで知りました。
 そのように押しも押されもしないスターだった29年前、最愛(という言葉では弱すぎるほど)の人の死に襲われます。まるで大賞曲「喝采」の歌詞のよう。しかし「喝采」のラスト「♪それでもわたしは今日も恋の歌うたってる」とは真逆で、今日まで引退状態を続けている「沈黙の理由」とは・・・
 著者の古賀慎一郎氏はマネジャーとして至近にいた人物。新潮社、2020年発行。