著者が性暴力を被った当事者にして哲学研究者という予備知識だけでタイトルを見て、民事裁判で今年7月に確定判決が出た例の件で女性当事者を貶めることを言うような人たちを喜ばせる本かなと思うとしたらまるっきり勘違いです。そもそもそのキーワードを巡って著者が真正面から考察を深めていく「嘘」とは、そうした人たちが「期待」するような中身ではありません。
性暴力が被害者の心の奥底までいかに深刻な影響を及ぼすか、読者は思い知らされます。
小笠原織香著 2022年発行
著者が性暴力を被った当事者にして哲学研究者という予備知識だけでタイトルを見て、民事裁判で今年7月に確定判決が出た例の件で女性当事者を貶めることを言うような人たちを喜ばせる本かなと思うとしたらまるっきり勘違いです。そもそもそのキーワードを巡って著者が真正面から考察を深めていく「嘘」とは、そうした人たちが「期待」するような中身ではありません。
性暴力が被害者の心の奥底までいかに深刻な影響を及ぼすか、読者は思い知らされます。
小笠原織香著 2022年発行