ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

「これは死者への冒瀆だ」

 毎日新聞』の日曜日には第一面と第三面の2面にわたる長文記事があります。おととい4月28日付は、この事実を伝えたい!という記者の強い思いも感じられる必読レベルでした。

 前世紀に厚生省が公表していた死亡者名簿は、キリル文字を聞き取ってカタカナを当てはめただけでした(今は厚労省が正確な漢字氏名を公表)。「これは死者への冒瀆だ」と感じたのが、自身もシベリア抑留体験のある村山常雄さん(故人)です。民間団体が集めた名簿や現地で書き写した墓標などと照合、70歳のときから約10年かけて独力でデータベースを作成しました。
 「『無名戦士』という言葉が嫌いなんです」と語っていた村山さんの没後、抑留死した将兵たちの氏名を読み上げるイベントが4年前から開かれています。参加した学生「数だけではわからない一人一人の人生を実感できました」。