ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

ドリアン助川『あん』

タイトルのあんは餡です。

著者はテレビで何度か見たことがあり、まっすぐ そうな人だなという印象を持っていました。書いたものを読んだのは初めてです。

とても「気」のいい作品でした。
あるいは小説としての練度は高いとは言えないかもしれませんが、そないなことは些細な言いがかりにすぎないほどの後味の良さ、、、作中の徳江さんが「ある理由」で50年間つくり続けてきた餡のような。

後半部でキーの一つとなる 甘味を生かす塩の按配 も示唆的でした。

ポプラ社、2013年発行。

 

映画化も良かったですが
どら焼き店青年がちょいといい人すぎ。小説で書き込まれていた、黒や灰色の葛藤は薄くて。

徳江さん役の樹木希林は大好演なるも。

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