昨夜は「数字」に注目しながらテレビ開票速報を見ました。
個人的に一番ビックリしたのは、出口調査の回答率が60%台(NHK)だったこと。
20年ほど前に私は時事通信の出口調査調査員を二度務めたことがありまして、ほとんど断わられませんでした。断わった人は5%にいくかいかないかだったと思います。一度目は共同通信、二度目はNHKの調査員も同じ投票所にいましたが、同様に見えました。(コロナ禍の今回は「間近で人と話したくない」ということもあるのでしょうけど。)
マスコミが毎月のように実施する世論調査も最近は回答率50%台ですね。1970年代の新聞バックナンバーを見たことがありますが、当時は80%台でした。
読む読まないにかかわらず新聞を必ず取っていた時代と比べてマスコミの「ステイタス」が低下、匿名であっても「データ」の提供に人々が慎重になっている表れ、といったことも言えるかもしれません。
8時ちょうどの各党議席数予測は各局ともかなり外れましたね。
最終投票率は55.9%と報じられていますが、そのうち期日前投票が3割以上にのぼります。期日前でも出口調査を行っているようですが、毎日ではないでしょう。
(ナマの数字に経験則による補正は施されるのでしょうが、)近年は大きな割合を占める期日前を捕捉しきれないことが外れる一因ではないでしょうか。