ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

「人のアイデンティティは、物語を盛り上げるために消費する「ネタ」ではないのではないか」(杉咲花)

https://www.cinra.net/article/202403-52hz_iktay

この映画で主役を演じた杉咲花さんのとても思慮深い言に目を開かされます。以下に一か所だけ引用しますが、ぜひ全体を読んでみてください。

「例えば、性的マイノリティの悲劇的な物語を見ながら涙してしまうとき、それは自分のジェンダーセクシュアリティについて悩んだり、世間の偏見や差別に傷ついたり、生死を脅かされるような経験をしたことがない安全圏にたまたまいたということからきているのかもしれないと思うんです。私はそれを容易に感動と呼んではいけないと思っていて。当事者たちの境遇を“消費”してしまっているかもしれないという恐れを抱いています。」

性的マイノリティに限らず、およそマイノリティとマジョリティの関係性に通じる普遍性を併せ持つと思います。

もちろん、この映画に参画したお二人、LGBTQ+インクルーシブディレクターのミヤタ廉さんとインティマシーコーディネーター浅田智穂さんの言も精読すべき内容でした。