ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

『劇場』<『火花』

又吉直樹の第二作『劇場』を読みましたが
私は断然、第一作『火花』のほうがよかった。

同じロクデナシでも『劇場』の「永田」より『火花』の「神谷」に多少なりとも共感でき、
恋愛も「永田」と「沙希」のそれより「神谷」と「真樹」のそれが素敵に思えました。
(「永田」は主役で「神谷」は脇役だけどね。)

『火花』の登場人物たちが語るお笑い論はストンと腑に落ちまくりましたが 『劇場』における演劇論はあんまり、、、だったのは私が「大正テレビ寄席」や「コント55号の世界は笑う!」以来ン十年来のお笑い好きなるも演劇には馴染みが薄いせいでしょうけど^^;

両作に共通する「世間に認められ得ぬオノレ」は目新しい題材とは言えないでしょうが、『火花』からは著者独自の目線がビンビン伝わりました。

というわけで結局 あらためての『火花』、になっちゃいました。

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