行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

大鹿靖明『東芝の悲劇』

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今年9月発行。著者は朝日新聞の記者。ベテラン新聞記者ならではの整理された構成と達意の文章により、経営判断の誤りや経理上の不正で社長五代の間に同社が「崩壊」(本書第六章タイトル)していく推移がよく分かります。

ただし、、、
「わかりやすい話」や「おもしろい話」には気をつけなきゃ とワタシはかねがね思っています。
「崩壊」した最大(にして ほぼ唯一の)原因を著者は、社長たちの強烈な上昇志向(悪い意味で) やエキセントリックな性格に帰しています(もちろん、取材に基づいて ですが)。だから、とてもわかりやすい(かつ おもしろい)けれども、、、

そして
おっとりした社風が社長たちの「独裁」を許したと指摘していますが、何かと社風(とか校風)を持ち出すのも危ういかなあ。それが一因であろう以上に全てが分かったような気になっちゃうかと。