行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

ジョージ・オーウェル『動物農場』

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1984年』と共に、著者が全体主義の恐ろしさを描いた小説。本作では、風刺が前面に押し出されています。
 
このちくま文庫版には開高健の論考が収められていますが、1984年に書かれたこの文章で、『1984年』の「予言が外れたことを我々は喜びたいのだけれども、」「いつこれに似た状態が発生しないともいえない。」と。
2018年の今は、「似た状態」になることなど絶対ありえないと安心できるでしょうか。
 
私なぞが言うまでもないですが
オーウェルが『動物農場』を発表したのは1945年で、『1984年』が1949年。現実の社会主義体制における自由抑圧があまり顕在化してしていない時期に(ナチス体制については詳らかだっただろうが)両作を、、、たいへんな慧眼だと思います。
 
タイトルを見るだけでもモチロン内容的にも『1984年』を意識していることが明らかな村上春樹1Q84』。「恋仲」二人のラストが真逆。『1Q84』をオモテ『1984年』と私は捉えています。