ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

映画「日日是好日」を見て

www.nichinichimovie.jp

本作でもサスガ演技派だった黒木華演じる主人公の心象描写は彼女の独白による説明がやや多すぎと言えなくもないが、父のそれは映画表現らしく演じる鶴見辰吾の映像だけで「説明」されていた。序盤で彼女がまだ子どものときに連れて行った映画がフェリーニ監督「道」、終盤で食卓に一升瓶=酒量が増えて(それが原因で?彼は、、、)、等々。生きるのが不器用な娘が心配でならないが、自主性を重んじるゆえ口出ししない彼の。
そして、彼女がラストで語る「すぐに分からないものは、長い時間をかけて少しずつわかってくる」の筆頭項目は「父の思い」に違いない。「子どもの頃はまるで分からなかったフェリーニの『道』に今の私はとめどなく涙を流す」のだから。
、、、という感想は私自身も父親であるがゆえかもしれない。

昨年公開された本作。樹木希林の遺作、茶道の世界を描いた、と評判になりました。