ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

『ベロニカは死ぬことにした』

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   自殺する時がようやく来た。彼女はベロニカ、24歳。ベッドサイド・テーブルから睡眠薬を四包み取り出した。5分後には、包みは全て空になっていた。

 

   目を開けた時、死んでいなかった。

 

   精神科病院に入院していた。心臓が深刻なダメージを被っていて余命は長くて一週間と医師に告げられてからの、カウントダウンの日々、、、

 

   哲学が融合した文学、とも言えそうな小説です。

 

   ユーゴスラビアから分離独立したスロベニアでのストーリー。「一つの国家、二つの文字、三つの宗教、四つの言語、五つの民族」だったユーゴスラビアが四分五裂していく1990年代の政治・社会情勢を背景に。

 

   パウロ・コエーリョ(江口研一訳)、新潮社2001年発行(原著は1998年)。著者はブラジル人。

 

ナチスソ連に「蹂躙」された東欧を舞台にした作↓

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