1940年代前半、戦時下の神戸。
「スパイ」になった?夫が以前 戯れで作った映画で、出演シーンのため妻に覚えさせていた金庫の番号。
その金庫に隠した「国家機密」資料を妻が 夫(だけ)を「救う」ために官憲に持ち込むことを、夫は「わかっていた」のではないか。
それに妻自身が気づいたことも含めての、妻を「救う」ために夫が「企てた」おかげで官憲から放免されたときの妻の叫び「おみごと!!」ではないだろうか。
観終えてそんなふうにも思えるほどの、妻が夫を 夫が妻を 深く愛しているゆえの「騙し合い」「騙され合い」を高橋一生と蒼井優が演じた。
本編が始まるとき画面に表示された文字「bitters end」通りのラスト。