日本聴導犬推進協会の訓練士とユーザーと聴導犬たちの実話です。
犬と暮らした経験がある人なら私を含めて誰でも「人が喜ぶことが犬の喜びにもなる」を実感したことがあると思います。そうした犬の特性を生かした様々な「お役目」の一つが聴導犬です。
なので、タイトルには些か疑問を感じます。犬が多幸感に包まれているような場面こそあれ「涙を流す」くだりは無いからです。表紙写真の犬(本書に登場する犬たちとは異なるようです)もタイトルと相まって悲しみに暮れているかのように見えますが、その含意は私には分かりませんでした。
野中圭一郎『聴導犬のなみだ 良きパートナーとの感動の物語』プレジデント社、2017年発行。
(口絵とともに)本文中にも犬たちの写真がたくさん載っています。本文中に写真が載っている書籍の場合しばしば写真が文の途中になっていてページをめくり返す面倒感を覚えることがありますよね。 本書では26か所すべて↓のように改行されています(ときには1ページ15行組を14行組に減じて)。耳が聞こえないユーザーはもちろん聴導犬もストレスフリーなパートナーシップを書き込んだ、本書だからこそと思いました。
様々な「お役目」↓↓
私が一緒に暮らした↓