「失ったものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ (It's ability, not disability, that counts)」という「パラリンピックの父」の言を実に端的に表しているのがボッチャだと思います。
ボールを手で投げることができない選手は足で蹴り、足で蹴ることもできない選手は口に咥えたり頭に付けたりのスティックで打つ。
つい「〜できない」と書いてしまいましたが、本当は逆から言わなければなりませんね。
スティックで打つ場合にはボールを転がすためにスロープ(「ランプ」という用具)を使い、ボールを「ランプ」に(選手の指示通りの位置に)置くアシスタントを付けます。
「残されたものを最大限に生かせ」るようにルールを合わせる。なにかとルール「に」合わせる世界に慣れている私どもには目から鱗とも言えそうです。