テレビでしばしばコメントしている大阪大学教授の医師が『文藝春秋』最新号に「読んではいけない『反ワクチン本』」と題して寄稿しています。
(ワクチン絡みに限らず)フェイクを信じてならないのは全くその通りですが、終わりのほうに如何なものかと思わせられる文章がありました。
「人々がワクチン接種について考える際、「利己的」な理由だけに囚われるのではなく、「利他的」な視点を取り入れると良いかもしれません。」
がそれです。
アンケート結果を踏まえて「若いから重症化しないし、副反応が心配だから」と接種を希望しない若者が多い という文と、ワクチンを接種すると周りの人の感染リスクも低くなる という文に挟まれていました。
ワクチン接種はあくまでも自由意思です。なのに、悪い意味でしか使われない利己的という強い言葉(↑の文章では「」が付されてはいるが)を接種しない選択に当ててしまうと同調圧力に繋がりかねないのではないでしょうか。SNSによって言葉が独り歩きしがちな今、なおさらです。
件の医師はワクチンを勧める止むに止まれぬ気持ちからの書きようだったのだろうとは思いますが。
コロナ絡みに限らず、同調圧力によって自由意思が封じられるのはあってはならないと思います。
なお、私自身は自由意思でワクチンは必要と考えています。