本書の第一部は「戦争は障害者を選別する」。
視覚障害者、聴覚障害者、肢体不自由者、知的障害者は太平洋戦争中どうであったか? どうであらされたか?
知られざる、そして知るべき事実です。
第二部「戦争は障害者を生みだす」。
空襲で重度の後遺障害を負い、2016年に101歳で亡くなるまで民間戦傷者への補償を国に訴え続けた杉山千佐子さんの人生を追いました。
彼女はしばしばマスコミで取り上げられましたが、著者は個人的にも交流していた立場から綴っています。
杉山さんの訴えは現在に至るも叶えられていません。