昨夜NHK「映像の世紀 バタフライエフェクト ロックが壊した冷戦の壁」を見て、メルケル氏がドイツ首相退任式でこの曲をリクエストした↑訳がよーく分かりました。
ものを言えない国で育ったメルケル氏。その東ドイツで自由への希求を歌った女性歌手ニナ・バーゲン。メルケル氏がリクエストの理由としたという「青春のハイライトだった」の含意が、番組を見てわかりました。
番組では、メルケル氏がドイツ統一後の大臣時代にテレビの討論番組でニナと同席したシーンも映されました。意見が対立し、ニナは思うまま考えるままに激しい言葉を捲し立てて席を立ってしまいます。
それこそ日本の元首相なら(その元首相ならずとも)弁えていないと言いたくなるかもしれない振る舞いですが、そのときメルケル氏はむしろ嬉しそうに微笑んでいました。
氏が政治家として、どんな社会にあらしめようとしているか、どんな社会にしてはならないと決意しているか、が分かるような気がしました。