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行政書士ミヤシンの800字映画評

映画の感想を原稿用紙1〜2枚分でコンパクトに。ときどき書評。たまに・・・。

眞並恭介『牛と土』 ※2015年講談社ノンフィクション賞

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「帰還困難区域」「居住制限区域」の畜産家たち(と牛たち=中表紙もその一頭)の2011年311から2014年までを追ったルポルタージュ
苦難 という言葉では軽すぎる日々。

読みながら・・・
「それでも原発推進」の向きがしばしば発する「あの事故で直接死んだ人はいない」を見聞きするたびにいつも私は気持ちがザラザラするのですが(私だけではないでしょう)
たしかに「直接死んだ人はいない」、彼ら畜産家に向かって それを言えるか!とも思いました。

本書の柱、「肉用牛としての価値」を失った牛が生きていく意味と生かしつづける理由を模索する「牛飼い」たちの姿は、実に気高く。「区域内の牛はいずれ屠殺される運命だったのだから殺処分されても同じ」(「あの事故で〜」とどこか似ている気がします) とは真逆の。
その模索は、農地保全として 研究用として、実を結びつつある と。

同時は?

スポーツ全般 あれこれ

センバツ高校野球が開幕、判定を巡るアレコレがあったようですが

子供のとき 同時アウトvs同時セーフ で揉めなかった?
「野球規則によると〜」てなデキスギ君がいようはずもなく、根拠レスでただただ「アウトだ!」「セーフだ!」 エンエンと・・・

後年読んだ近藤唯之か誰かの本に、「野球規則によると」同時はセーフ、と書いてありました。

開花!

季節感

本日午後3時すぎ、東京世田谷区の桜並木で確認しました。

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miyashinkun.hatenablog.com

東京タワー水族館

あれこれ

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ワニガメは ほぼ常に口を開けているとか

・ろくろっ首ふう?クビナガガメ

・this is ナマズの風貌なるも その名にナマズのナの字もなかった

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来週開花?(東京は)

季節感

桜並木、まだ一輪も咲いていないのに 遠目では淡くピンクっぽい。

やっぱり蕾が膨らんでいるから!?

日経新聞朝刊スポーツ面に

サッカー スポーツ全般

月イチぐらいで載っている、サッカー元日本代表 北澤豪氏のコラムがとっても良い。

他人を真にリスペクトする心をお持ちの人だなあと毎回感じます。

とりわけ今年1月3日付↓

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映画「アメリカン・スナイパー」

映画

「アメリカの正義」が描かれている。肯定的に でなく懐疑的に。
無類のウデを持つスナイパーは
間違っている「テロリスト」をイラク戦争で160人射殺する。だが イラクの地でイラク人を米国人が殺すことは「正しい」のか? 彼の弟を含めて厭戦的な兵士は間違っているのか? なにより「正しい」ことをしたはずの彼に心の闇が生じ、、、

少年時代の父の教えから 感動的?むなしい?ラストシーンまで
観ているうちに何が正で何が邪か分からなくなる のがこの映画のとてつもないキモと思う。

 

竹林

あれこれ 季節感

横須賀「カスヤの森現代美術館」の。

強からず弱からずの風が吹いてサワサワと♪

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www.museum-haus-kasuya.com

 

絶対忘れない 三年前の今夜

音楽

miyashinkun.hatenablog.com

作品賞は逃す

映画 ニュース

 

headlines.yahoo.co.jp

>誤って発表済の主演女優賞のエマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』の封筒が渡されてしまい、それを読み上げてしまった。

エマストーンは複雑な心理を表情で表現する演技がとっても素敵だったのですが
言い間違い↑が発覚したとき、ニュースでチラッと映った彼女は映画さながらの複雑な表情に見えました。

こないな↓コトは私ごときが言わずとも識者たちがたっぷり論じてくれるでしょうが
(日本未公開の)作品賞作は、黒人少年の成長と葛藤を描いているとのこと。一方『ラ・ラ・ランド』は 白人至上的世界観などではモチロンないけど「白人の世界」が描かれていると解釈できなくもないかなあ。選考結果は、トランプ大統領に批判的であろうハリウッドのメッセージでもあるかも⁇ 

miyashinkun.hatenablog.com

 

 

映画「ラ・ラ・ランド」を観て

映画

「セッション」監督最新作にして、前評判最高級の「ラ・ラ・ランド」を観ました。やはり、「セッション」との二部作とも位置づけられると思いました。
両作に共通するテーマは「芸術と現実(をめぐる葛藤)」。それを前作は「暗」テイストで、今作は「明」テイストで描きます。
とりわけ ラストの表情が効いていました。「ラ・ラ・ランド」のピアニストと女優は芸術希求度のようなものに充実感9割諦観1割のテイ(まさに好演!)。「セッション」の音楽院(元)教授と(元)教え子は・・・両作主役級4人の中で唯一 いわゆる何者でもなく 「現実との折り合い」もまるで付いていない教え子が(教授に追い詰められての)演奏をやり遂げて100%充実感。その演奏を聴いた、狂的なほど芸術至上主義だが実は邪念も混じっていた教授の顔にも混じりけない充実感が。

こないなリクツっぽい調↑では 本作を言い表してないようには思います。楽しめる映画、であることは間違いないだろうと思います。だけど私は、時が経つのを忘れるぐらいのめり込めた ほどではありませんでした。
と言うか
結局ほとんど「セッション」について書いてしまいました。それほどに前作は私がこれまで観た中で最高ランクの一つだったので。今作は正直、それほどではありませんでした。
それもこれも私が ミュージカルにあんまり馴染みがないせいかなあ。

前作の狂的鬼教授役俳優が本作でもチョイ役的に出ていました。鬼教授の表情で鬼とは真逆のコトを言う(と私には思えた)シーン、つい笑っちゃいました 心の中で。
具体的には覚えていませんが、前作を彷彿とさせるカットもいくつかありました。

月が二つと言えば・・・

ニュース

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きのうNASA発表「地球に似た惑星」の想像図に「月」が二つ。
1Q84」で天吾が見上げた夜空もこんなだった?!
(画像はけさ日経2面)

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村上春樹 新作!

ニュース

村上春樹さんの「騎士団長殺し」発売前に重版 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

何年か前に読んだ 村上春樹1Q84』。本筋にも本質にも全然関係ありませんが
「BOOK3」58ページの、(たとえば『食べたいものを食べたいだけ食べて痩せる』なるタイトルの本なら)「中身がまったくの白紙でも売れるかもしれない」という一文に思わず笑いました。 彼自身にまつわる状況を(予言的に)ネタにしたかのような(「村上春樹の本なら~」)秀逸なブラックユーモアになっていて。

1Q84』、とてつもない小説でした。「表と裏」がキー概念の一つになっていましたが、本作自体がオーウェル1984』と表裏の関係になっているとも思われ。

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井上荒野『綴られる愛人』

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文通仲介サービス「綴り人の会」。便箋に手書き、が決まりである。

入会した「凛子28歳」と「クモオ35歳」が文通を始める。二人とも名前年齢を含めてほぼ100%ウソを書いたが、そこに込めた思いはほぼ100%真情だった。小さな「ほぼ」から大きな「裂け目」が・・・

2016年発行。

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『象にささやく男』

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おもしろかった!
最近読んだ本(あらゆるジャンルを通して)の中で最高の読み応えでした。

南アフリカで私財を投じて野生動物保護区を運営する著者ローレンスアンソニーはバランス感覚が秀でた人物。動物さんカワイイカワイイの愛玩系とも 捕鯨船体当たり的過激派とも真逆です。保護区内外での様々な出来事が綴られ、それは葛藤と試行錯誤の連続でもありました。
表紙写真は群れのリーダーとその子。保護区に運ばれてきたとき獰猛化していた群れがこのように穏やかな様子になったのは著者が月日を費やして「心を通わせた」ゆえです。著者は「心を〜」が野生動物にとって「正しい」とは決して考えていません。しかし、5トンクラスが体当たりすればどんなモノもひとたまりも無いゾウが獰猛化すれば危険きわまりない(主に人間にとって。そしてこの群れを獰猛化させた原因も人間)ので殺処分が不可避となります。
いくつもある本書ヤマ場の最大が終盤、著者は群れの一頭を・・・「決断」して「実行」します。しかし、その「決断」は間違っていました。

他の動物たち、サイ、スイギュウ、サル、ヒョウ、レイヨウ(鹿)、ワニ、ヘビ、、、の行動も活き活きと描かれています。

400ページ余にわたるアレコレはもちろん「著者から見た事実」です。動物学の定説からは?もあるかもしれませんし、保護区周囲で暮らす先住民との共存共栄も目指すという著者の取組みの妥当性ウンヌンもあることでしょう。どう読み どう受け取るかは、それこそバランス感覚だと思います。

築地書館、2014年発行(原著は2009年)。著者は2012年に心臓発作で死去した由。

絶賛しましたけど、私が動物大好き!なのを割り引いてくださいね^^;