ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

「人のアイデンティティは、物語を盛り上げるために消費する「ネタ」ではないのではないか」(杉咲花)

https://www.cinra.net/article/202403-52hz_iktay

この映画で主役を演じた杉咲花さんのとても思慮深い言に目を開かされます。以下に一か所だけ引用しますが、ぜひ全体を読んでみてください。

「例えば、性的マイノリティの悲劇的な物語を見ながら涙してしまうとき、それは自分のジェンダーセクシュアリティについて悩んだり、世間の偏見や差別に傷ついたり、生死を脅かされるような経験をしたことがない安全圏にたまたまいたということからきているのかもしれないと思うんです。私はそれを容易に感動と呼んではいけないと思っていて。当事者たちの境遇を“消費”してしまっているかもしれないという恐れを抱いています。」

性的マイノリティに限らず、およそマイノリティとマジョリティの関係性に通じる普遍性を併せ持つと思います。

もちろん、この映画に参画したお二人、LGBTQ+インクルーシブディレクターのミヤタ廉さんとインティマシーコーディネーター浅田智穂さんの言も精読すべき内容でした。

『野生のゴリラと再会する 二十六年前のわたしを覚えていたタイタスの物語』

著者は、京大前総長の山極寿一氏。アフリカのゴリラ社会で過ごしながら研究してきました。本書は2012年くもん出版発行。

野生ゴリラのなかで山極氏が取りわけ親しくなったのが♂のタイタス。抱き合わなければ居られない狭い洞で一緒に2時間雨宿りをしたほどタイタスは氏に心を許していました。
26年ぶりの再会。初めて出会ったとき6歳だったタイタスは34歳(人間なら60歳超に相当)になり、56歳になった氏を覚えていました。そして近くにいた子ゴリラたちと取っ組み合って遊び始めたのです。
「わたしの顔や姿に昔のわたしを認め、(中略)つい昔の自分にもどってしまったのだろう。そういうことは、わたしたち人間にもよくあることだ。人間のように言葉をもたないゴリラは、頭だけでなく全身で過去に戻るのかもしれない」。

遊びに誘うときやケンカを仲裁するときゴリラ同士がしばしば15センチメートルまで顔と顔を近づけるのは相手の心を知るため等々、観察された行動とその解釈をたくさん記した一冊です。

ゴリラの「賢さ」は動物園でも観察できます↓

https://miyashinkun.hatenablog.com/entry/2017/02/11/150144

シジュウカラの言葉が分かる研究者 初の著書

シジュウカラの言葉が分かる研究者、鈴木俊貴氏。テレビで時々見かけますね。初めての著書です。

『動物たちは何をしゃべっているのか?』集英社2023年8月発行

ゴリラの研究で知られる山極寿一氏(京大前総長)との対談です。

オススメ!

北青鵬 引退

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6492493

四股名に6横綱の字を入れ込む(6人優勝回数計144 回)ほどに期待の大きさを窺わせ

とてつもない「規格外」力士の出現に大いに驚かされましたが

https://miyashinkun.hatenablog.com/entry/2021/05/24/110657

 

やはり2メートル級だったが角界を去った双羽黒(北尾)の件も想起させられます。

「X Xメガネ」はヘイトでは?

 XXメガネと言われる首相。「政策や政治手法への批判には大いに耳を傾けたいと思いますが、見た目を揶揄されたらとても嫌な気持ちになると自分が言われて知りました。誰であれ、そうだと思います。そういうことは止めましょう」ぐらい言えばよかったのになあ。一国のリーダーだからこそ。もしかしたら見た目いじり根絶のキッカケになり得たかもしれないのに。

 権力者への風刺の類いはあって然るべきですが、XXメガネは風刺というよりヘイトではないでしょうか。そんな言いようは、私が理解する(そして私がそうありたいと思う)リベラルであるはずがないと思います。

 

 先週のときに「上川陽子大臣は〜と言うべきだった」と質的に同様とも思います。

男性諸君、「女の子」を止めようよ

言葉が認識を規定するのか、ある認識に基づいてその言葉が発せられるのか、「ニワトリか卵か」ではありますが
我ら男性が大人の女性を女の子と言うのを一切止めたら、ジェンダー面でちょっとずつとは言え改善されてきた(と私は思う)社会がもうちょっと前に進むのではないでしょうか。

登戸駅のどこでもドアは「本物」だった

小田急登戸駅藤子・F・不二雄ミュージアムの最寄駅。構内に「どこでもドア」があります。

何気なく近づいていくと

在ることは知っていましたが、ホントに「開く」とはきのう初めて知りました。