ミヤシンの映画と読書とスポーツ+馬鹿話

子供の時からミヤシンと呼ばれている男です。本や映画やスポーツやニュース等の感想を短く書きます。2016年1月に始めました(2020年4月にブログタイトルを変更しました)。

大竹英洋『ノースウッズ 生命を与える大地』

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 先日NHKニュースで紹介されていた、カナダの大森林地帯を撮った写真集(アイワード、2020年発刊)。大竹英洋氏が20年間にわたって撮影した数百枚が収められています。四季の昼と夜、大地と川と湖と空、たくさんの動植物。雄大にして美しくも厳しい、森の生き様(と言い表したくなる)に圧倒されました。
 都会育ちの氏が大自然をライフワークにしようと決意したのは学生時代のワンダーフォーゲル体験とのことですが、私にとって印象深い「ワンダーフォーゲル」と言えば・・・
 前世紀、会社の朝礼のとき等で「3分間スピーチ」というのが流行りました。唯一つ今でも覚えているのは大学でワンゲル部だった3年後輩くんのスピーチ。「チームで活動するワンゲルでは各々が得意な事で貢献する。テントを張るのが得意な人、料理が上手い人、XXが得意な人、、、そして具体的な得意分野は何もないけどムードメーカーの人も絶対欠かせない」と。「具体的な〜」のくだりがとってもいいなあと感心しました。

 大竹氏がフィールドにカナダを選んだのは、日本で絶滅したオオカミをこの目で見たかったから、と記されています。オオカミが群れのチームワークで生き抜くところも(ワンゲルと相通じるので)氏が魅かれた一因かもしれませんね。
 しかしオオカミは人間の目が届く範囲にはなかなか姿を現さない動物。長年にわたって何度も滞在している氏も遠くから捉えるのみで「満足できるポートレートはまだ撮れていない」。
 人間との好パートナーである犬の祖先なのに不思議な気もしますし、古の時代にオオカミの中でたまたま人懐こい個体が人と暮らすようになったのが始まりという説をナルホドとも思います。

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繁殖の目的は群れの維持発展なので動物園での繁殖は困難↓  

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