有名人の蔵書をコレクションするというのではなく 得るところ大な本ばかりなので是非とも読んでほしい、といった意思でしょう。本の「力」を強調していた氏だからこそと言えそうですね。
新刊本は神保町の東京堂書店が行きつけとのことでしたが、私が読んだ範囲では馴染みの古書店を氏は書いてはいませんでした。間違っても「立花隆所蔵本」で一儲けも二儲けもしてやろうではない、氏と信頼関係のある古本屋さんなのでしょう。
「知の巨人」なる言いようを氏は苦々しく思っていたのでは? このニュースで、改めて私はそう感じました。およそ「知」に対して謙虚なうえに 人をカリスマ視したり神格化したりする危うさといったようなことを何度も指摘していた氏ならば。もしかして勉強屋と自称していたのもその含意が?